2008.10.06 Mon
【映画】容疑者Xの献身

顔を潰され指を焼かれるという残忍な殺人事件が発生。内海刑事(柴咲コウ)はいつものように天才物理学者で通称「ガリレオ」の湯川(福山雅治)に助けを求める。湯川は、被害者の元妻の隣に住む大学時代の友人で天才数学者の石神(堤真一)が事件の裏にいるのではないかと推理する……。

人気テレビドラマ「ガリレオ」の劇場版ですが、テレビを見ていない私にもすごく楽しめました。原作である直木賞を受賞した「容疑者Xの献身」はもちろん読んでいますが、その重厚で秀逸な原作どおりの作品に仕上がっています。
冒頭の湯川と内海のボケとツッコミのような軽い会話も、ドラマファンにも受け入れられるだろうし、テレビを見ていない人にも、このシーンだけで二人の関係性がすぐに分かるようになっている、よくできた演出です。

物語は、華のある福山雅治と柴咲コウ、演技力のある堤真一と松雪泰子。この2本の軸が巧みに交錯して進行していきます。湯川が唯一天才と認める人物の行動を推理する形なので、事件のトリックの謎を解くような推理ドラマではなく、人間ドラマとして見るべき作品です。
ストーリーに仕込まれた事件の動機の愛と感動を、堤真一の演技がさらに高めています。ただなぜ石神が人生に絶望しているのか、それを示すエピソードがあってもよかったのではないでしょうか。
評価:★★★★(最高は★5つ)
バッハ:音楽の捧げもの

有田正広(フラウト・トラヴェルソ)寺神戸亮(バロック・ヴァイオリン)若松夏美(バロック・ヴァイオリン、バロック・ヴィオラ)中野哲也(ヴィオラ・ダ・ガンバ)有田千代子(チェンバロ)
寺神戸のバロックヴァイオリンが全体にアクセントを与え、引き締まった名演になっています。こういう入魂の演奏を聞いてバッハを楽しめるのは、まさに幸せです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/130728
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